アフィリエイトで何とか生活できるようになるまで

アフィリエイトを2012年12月に開始してから、もうすぐ気付いたら3年になります。成果が出るまでに時間がかかったせいか、気分はずっと新規参入組のままですが、3年といったら結構長いですね。よほど特殊なスキルでない限り、3年くらい一生懸命やれば、どんな分野でもそれなりに専門家になれると思います。

とはいえアフィリエイトで専門家になった実感はまだまだ全然ないですね。良い意味でも悪い意味でも、初心者気分はあまり抜けていません。ここから2~3年後が正念場ですかね。3年後、まだアフィリエイトの業界で生き残っていれば、ちょっと自分に自信が持てているかもしれません。

2012年冬に情報商材をはじめて買う

当時はまだ学生だったのですが、ネットに詳しい知り合いに薦められてはじめて情報商材を買ったのが2012年12月です。たしかLUREAがちょうど発売されたばかりの頃で、それを買ったんだと思います。数万円すらめちゃくちゃ惜しかったですが、「自分への投資だ(キリッ)」とか思いながら買ったのを覚えています。

朝早くおきて、アルバイトに行く前に毎日1~2時間くらいライブドアとかで無料ブログを作っていました。あとは、インフォトップ案件しかやってなかったので、PDFで購入特典とか頑張って作ってましたね。再配布権付きの特典とかいうのが欲しくて、よくわからない商材もたくさん買いましたw

当時は、「アフィリエイト=infotop」というイメージしかありませんでした。まだ与○翼さんとかがテレビに出始める前の時代だと思います。小島さんとか小玉さんの動画をよくYouTubeで見ていました。そのときは、infotopの人達だけが大きな金額を稼いでいて、物販アフィリエイトやブロガーの大半は、Amazonとかで月数万円しか稼げていないものだと思っていたんですね。

後になってASPアフィリエイトのほうが遥かに稼げることを知ったときは物凄く衝撃を受けました。まあ、ASP会社の売上規模とか考えたら当然なわけですが、その時は気付きませんでしたね。ASPアフィリエイトには、ブロガーや主婦しかいないと思ってました。

2013年は色々なWEBスキルの基礎を覚える

独自ドメインというものを覚えて、WordPressの使い方を覚えて、実際にサーバーをはじめて借りて、といった基礎的なことを手探りで模索してたのが2013年頃ですね。Photoshopやイラストレーター、PHP、JavaScript、動画制作、絵描きなど、なんでも中途半端に勉強しました。

数十万円かけてスクールでデザインを受講したり、PHPで自作で検索順位チェックツールを作ったり、Blenderでカッコ良さげな動画を作ったりしてました。全然、稼ぐことには関係ないですね。当時は外注なんて発想がありませんでしたので、良いサイトを作るためには、全部、自分で勉強しないといけないと思ってました。

結果として思い返してみると、2013年はほとんどまともにアフィリエイトサイトを作っていませんw 実際に稼ぐための作業量やアウトプットが全く足りていませんでした。当然、稼げるわけがなくせいぜい売上は月数万円でした。

でもこのときに必死に色んなスキルを勉強したのは、多少今のベースになっているので、それはそれで良かったかな、と思います。まあ、やり直せるならやりませんが。

2014年はブラックハットSEOに染まる

2014年にはじめて物販やASPアフィリエイトが稼げる、むしろこっちが王道である、ということを知ります。ここが自分のなかではちょっとした転機ですかね。同時に、「アフィリエイトで売上を立てるために、一番重要なスキルはSEOだ」ということを学びます。少なくとも、当時の風潮は、完全に検索順位至上主義だったと思います。

この頃はもう会社員だったので、給与で少しでも余裕がある分は全部、中古ドメインやIP分散サーバー、外注記事に突っ込みました。リンクをたくさん貼りました。多ジャンル展開して、色んなキーワードでリンクを貼ってあげまくっている人たちを「カッコいい」と思って憧れていたので、自分もバックリンク含めて200サイト近くを展開して頑張りました。

外注サービスというのを知って、記事は全部発注しました。一向に稼げるようになりませんでしたが、とにかくドメイン数を増やすことだけを考えていました。手持ちのサイト数、中古ドメイン数こそが競争力だと信じて、まずは2~3年で1000サイト、1000ドメイン保有を目指そう、黒字化は後でいいから、資金は全部ドメインと記事に回そう、と思っていました。

ドメインをたくさん持っていれば、大きいキーワードで勝負できるようになる。質の高い中古ドメインをいかにたくさん持っているかが参入障壁だと考えました。私だけでなく、一昔前にサイトアフィリエイトをはじめた人の多くは、こういう価値観だったのではないかと思います。

ただ、結論からいうと、あまり稼げませんでした。ブラックの才能がなかったんですかね。たまたま少し大きめのキーワードでいくつか上がりましたが、やっと月10万に届いた程度で、全く想像していたような売上にはなりませんでした。

結局、1000ドメインはおろか、200ドメインくらいで疲弊して、ブラックハットからは撤退します。年間売上で100万円くらいにはなりましたが、同じくらい経費を使ったのでこの年の利益はほぼ0でしたね。

今の状況 1サイト集中にシフト

2014年9月頃(ちょうど1年前)からブラックハットを完全に辞めて、完全に1サイト特化のホワイトにやり方を変えました。ありきたりですが、「ユーザーの役に立つ本当に良いサイトを作る」という王道に立ち返りました。

ライバルサイトのバックリンク解析とか、中古ドメインの精査とか、リンク手法の研究を一切やめて、その分の時間をジャンルの勉強や専門知識の習得にあてました。本もたくさん読みました。結局、自分の場合はこれが向いてました。

1年間、ほぼ1サイトだけに普通に注力すれば、誰でもそれなりにそこそこのサイトが作れます。自演リンク等が一切なくても、一応、なんとか食べていけるくらいの売上が出るようになりました。最初の半年は、広告すら貼らなかったので1円にもなりませんでしたが、徐々に売上が伸びたので、月40万を超えたのを確認して会社を辞めました。そして先月は確定で70万円、発生では100万円を超えました。

今はもう滅多にGRCも起動しませんし、アクセス解析もたまに見る程度です。WaybackやAhrefsに関しては半年以上は見てない気がします。ホワイトはただ勉強して調べて丁寧に記事を書き続けるだけなので、仕事として面白いものではないです。が、良いサイトが出来てくると多少は、社会に価値を生み出してお金を得ている気分になります。

ただ、もし今から全く同じことを始めるとなると、競争環境が既にかなり違いますので、1年後にうまくいっているかは正直、良くわかりません。それくらい、ここ1年で劇的にどのジャンル、業界でもコンテンツの陳腐化が進んだような気がします。「たくさん本を読んで勉強して頑張って良いサイトを作る」だけでは、勝負できなくなってきています。

もちろん1年かけて1サイト特化したことのリスクはたくさんあります。明日もしメインジャンルの広告案件が終了したら、1年の努力はほぼ無駄になります。また就職活動をしないといけないかもしれません。まだまだ安定を目指すような段階ではないので、当分はリスク分散はしませんが、不安は尽きません。

3年間を振り返ってみて

この3年をあらためて振り返ってみると、全く自分の信念とか理念とかはありませんねw 最初の2年は全く一貫性がなく、やってることも言ってることもコロコロ変わるし、「自分のやり方」が全く見えていない状態でした。

今後もそれは変わらない気がします。もちろん個人アフィリエイターとしては、おこがましくも多少、自分なりの商売哲学とか、こだわりとか、競争力とかを意識するようにはなりました。他人のいう「稼ぐ方法」に振り回されない程度には、自分の方法論が確立してきました。

ただ、次のステージに進もうと思うと、やはり全く手探りです。例えば「5年後、数十人の従業員を抱える会社にしたい」と思ったら、今のやり方の延長線では全然辿りつけないと思います。どういうステップを踏めばそうなるのか、想像もできません。分不相応な妄想をしても仕方がないので、まずは今のやり方できっちり確定で月100万円を達成したいですね。

確定月100万円であれば、実現できるかどうかは別として、今の自分であれば具体的に想像することはできます。想像できる範囲のことを着実に達成していくしかないですね。

今後もアフィリエイトで食べていけるのか

今月、来月レベルでいえばおそらく食べていくことは可能ですが、1年後は全くわかりません。そもそもサイト特化、ジャンル特化という不安もありますし、日々似たようなサイトがWEB上に増え続けていくことに正直ゾッとしています。

よくWEBサイトは資産化する、といいます。一度作ったWEBサイトはずっと消えないので不労所得化する、という意味ですが、これは逆にいえば、ライバルサイトも増え続けることこそあれ、減ることはないということなので、恐ろしいことです。

ネット上の全てのコンテンツは今後、増えることはあっても減ることはないわけです。ブラックSEOなら、定期的にサイトが飛んでくれれば新陳代謝が生まれますが、コンテンツSEOの場合、それもありません。ちょっと絶望的な気分になりますね(笑)

一番のジレンマは、検索エンジンを意識すればするほど、「正解」となるコンテンツの内容はみんな同じになることです。長いか短いかの違いしかありません。独自の切り口なんて、検索ユーザーは求めていないわけです。でも検索エンジン以外の集客スキルは自分にはない。これは困った。

とはいえ実際のところ、全体のパイがまだ増えているのは唯一の救いですね。全体でみれば、コンテンツメインでやっている人であれば、前年比で収益が伸びている人は多いでしょう。アフィリエイト市場全体が伸び続けるなら、なんだかんだで、まだまだ飽和点は来ないのかもしれません。そうだと願いたいです。