実力となる基盤を固める2年間にする

昨年末にトップページを更新して「2017年末までに法人化と雇用をしたい」と書きました。今の自分の大局的な意味での「短期目標」はこの2017年末までの法人化です。目標数値でいえば、まずは営業利益ベースで平均して月200万円以上を達成できるレベル。猶予はあと1年9カ月。

私にとって売上や利益は、WEBメディアの構築の産物として結果として降りてくるもので、最初から「売上を立てるため」に最適化してサイトを作っているわけではありませんので、どうしても時間がかかります。

効率の悪いやり方だとわかっていますが、戦略として、先に「揺るぎない基盤を固めたい」という想いがあります。

お金を稼ぐのが先か、資産価値の高いサイトを作るのが先か、というのは、いわゆる「鶏が先か、卵が先か」と同じ議論であり、意味はありません。単なる戦略上の好みの問題なので、真面目に議論しても無駄です。

私は、子供の頃やっていたポケモンでも、「2人目のジムに挑む前に、草むらで超絶に地味なレベルアップをしすぎて最終進化になってしまった」「ラスボス(四天王)に挑む前に、主要なモンスターを全部レベル100にした」というくらい、非効率な人間です。

本当は実際に挑戦しながらレベルアップしていけばいいのに、準備段階で過剰スペックを要求してしまうタイプです。でも、それでめちゃくちゃ後で楽できることも人生体験として知っているので、地味で過剰な準備が好きなのです。

目標達成のスピードとして「非効率だな」と思うことはありますが、結果として得られる果実で「損をした」と思ったことは、一度もありません。アフィリエイト報酬も今は少し伸び悩んでいますが、どこか心のなかで「今の選択は間違ってない」と信じきれる自分がいます。「3年後を見てろよ」と思える自分がいます。だから続けられます。

しっかりあと2年間は基盤を固める

このブログを開始してからも、「焦ったら負け」だというのは繰り返しずっと書いていますが、やっぱり他の方のブログなどを拝見していると焦ります。

でも選択する戦略がそもそも違う以上、短期的な期待リターンなんて違って当たり前なので比較しても本当に意味ない。最近、どなたかのブログで「ビジネスによって時間軸が違う」というのを読ませて貰って、本当にそうだと思いました。同じアフィリエイトでも、ジャンルと手法が違えば、もうそれは別のスポーツなので。

話は変わりますが、昨日、徳川家康のウィキペディアを読んでいました。徳川家康に転機がきたのが39歳のときの本能寺の変だとすると、42歳で秀吉の家臣になり、その後、実際に関ヶ原の戦いに勝利して征夷大将軍になったのは1603年なので、天下を獲ったのは実に61歳のときという計算になります。

秀吉とは6歳しか違わないのに、30代終わりからずっとチャンスを伺って、我慢して、その間、利根川工事をしたり地味な作業をして淡々と基盤となる地力を蓄えていたわけです。それが後の長期政権の基盤になっている。

歴史は詳しくないので全く検討違いの解釈かもしれませんが、おそらく当時の焦燥感というか、「このまま人生が終わってしまうかもしれない」という焦りは尋常じゃなかったんじゃないかと思います。でも成功を焦らなかった。臆病とも評されますし、秀吉や信長ほどカッコいい人生でもありませんが、でも最終的には勝ったわけですね。260年も続く長期政権を築いた。

これをウィキで読んで知って、「1年や2年早く稼げるようになった」とかで一喜一憂するのは、大局的な視野でみると本当に小さい話だと思いました。人生は長いのです。もちろん時間は有限なので、成果を焦るのは当然ですが、目先の報酬を焦るのとは、また別の話。大事なのは10年単位で何を築けるかです。長く生き残るためには、長く勝負できる基盤が必要なのです。

2017年末まではとにかく基礎を固めたい。将来この狭いジャンルで1番になるサイトを作るための下地、素養を作りたいのです。そのために、まずは自分がジャンルの専門家として深く深く根を張る。ユーザーに影響力を持てるレベルになる。

自分の計算だと、専門家としての下地を築くのに、あと最低2年かかります。ここを超えれば、後の雇用や規模拡張も狙いやすくなります。今はそのための布石、我慢の時期です。

そもそも人生スパンでいえば、まだ20代半ばで「収穫期に入ろう」という発想自体が大変おこがましいのです。贅沢を言ってはいけない。とにかく地味に基盤を固める。あと2年間は草むらでのレベルアップに費やす。