平均セッション時間の意味を今更知った

メモ。普通に知らなかったので驚いた。

もともとAnalyticsの平均セッション時間と、平均ページ滞在時間にかなり乖離があるのはなんとなく知っていて、あまり気にしていなかったのですが、ここ数カ月、どんどん平均セッション時間だけが短くなっていって、平均ページ滞在時間が伸びていく現象があったので、これは変だなと思いました。

ざっくり言うと、平均セッション時間が1分30秒、平均ページ滞在時間が3分ほど。これって意味不明ですよね。各セッションのなかに各ページの閲覧が含まれているわけだから、ちゃんと計測できてるなら平均セッション時間の方が短くなるなんてことはあり得ないわけです。

つまり、同じ総滞在時間を、総セッション数または総PV数で割るわけですから、平均セッションの方が短いのは明らかにおかしい。

最終閲覧ページは計測できない

で、結論からいうと一番の問題点というのは、「Analyticsでは最終閲覧ページの滞在時間というのは、そもそも集計できない」ということに尽きるみたいですね。流入して1ページだけ見て直帰した人や、2~3ページ回遊した人が最後に閲覧したページは、そもそも滞在時間がわからないと。

以下、ざっくりまとめ。

・検索流入で1ページだけ閲覧して直帰したユーザーは滞在時間0秒で計測
・2~3ページ閲覧した場合の最終ページは、「集計から除外」
・平均ページ滞在時間の計算では、1ページ閲覧直帰(滞在時間 00:00:00)のPVを除外するので、数字が高く出る
・平均セッション時間の場合は、1ページ閲覧直帰のセッションをカウントする(単に総セッション数で割るだけ)ので低く出る

詳しい仕組みは、以下の2ページを読んだらよくわかりました。感謝です。

ページや訪問の「滞在時間」を理解する-WEB担
Googleアナリティクスの「平均セッション時間」と「平均滞在時間」の違いを理解する

要は、まだ「平均ページ滞在時間」の方が信用していい数字ということですね。

そりゃ1ページの質を改善して知りたい必要最低限の情報を提供して満足度を上げれば、「1ページ直帰」は多くなりますよね。そのセッションを全部、滞在時間0秒で計算されたら、指標として何の役にも立ちません。ページ改善すればするほど平均セッション時間は短くなることになるw

まあ納得できてよかった。

そもそも計測できないはずはない

そもそもあまり自信はないんですが、本来、1ページ直帰の滞在時間を「計測できない」ってことはないはずですよね。内部リンクを踏んで次ページに遷移したらjavascriptが実行されるのはわかりますが、別にページ遷移をしなくても、離脱時に何らかのイベントを実行できないんですかね。

上記のページ滞在時間にしても、私のサイトなんかはアクセスの大半が1ページ直帰なので、それを母数としてカウントしないというのは、どちらにしてもあまり信憑性あるデータではなくなります。この辺りはデフォルトで設定して欲しいところです。

だんだんどうでもよくなってきましたが、一応、気になるのでもう少し調べると。やはりページ遷移がなくても、同一ページ内で何らかのイベントを実行してイベントトラッキングを設定していれば、その分は「セッション時間」としてカウントされるとのこと。

平均セッション継続時間(Googleアナリティクスヘルプ)
海外SEO事情ブログ

「15秒」「30秒」などの一定時間でイベントを発生させて滞在時間として計測できることはわかりましたが、離脱時にイベントを発生させて正確な滞在時間を取る方法がないかまでは、ちょっと調べた感じではわかりませんでした。てか、こんなことやってる場合じゃないし。

とりあえず、平均セッション時間を参考に何らかのページ改善をしてもあまり意味ないってことで。勉強になりました。