専門性の闇

ライターが自ら知識をつけて勉強をして専門性を高めるにつれて、アフィリエイトで求められる記事との乖離が強くなる問題に直面している。

例えば、知識が浅かったころは「Aの場合には、Bになります」と単に言い切ればよかった。
だが詳しくなるにつれて、「Aの場合はほとんどのケースでBになるが、例外的にCの場合にDになることもある。Dの場合の対応方法は主にEとFに分かれるが、Gの人はFの方法は選択できないので注意。また前提条件としてHに該当する人は、Cの場合でもDになることはない。」みたいなことになりがち。

こんなん誰が読むねん(笑)
自分の頭ではすごく明瞭に整理されてるのだけど、それを伝えるのが困難を極める。

これが「Aの場合はBになります」というのを説明する目的の記事ならまだいい。
記事の本筋は「KとLの違い」みたいな内容で、その前提として「Aの場合はBになる」ことを書かないといけない場合。さすがにそこで、「例外的にCの場合はDになるので…」と長々と書くわけにいかないから、「詳しくはこっち」と別記事の内部リンクを貼ることになる。

それを繰り返すうちに、記事が「詳しくはこっち」の内部リンクだらけになる(笑)
もはや本筋が何だったかわからなくなるレベル(笑)

要するに、わかりやすい文章というのは、正確さを犠牲にすることである。テレビに出てくる専門家や学者でも、詳しい人ほど歯切れが悪くなる。1つの結論を言うのに、その例外ケースだったり、前提条件だったりが山のように付くことを知ってるから。歯切れの良すぎるコメンテーターは大体胡散臭い。

でも学者になりたいわけじゃないなら、それは容認しないといけない。
詳しいが故に、嘘をついてるような罪悪感に苛まれるけど。
医療記事とかでも、本当に専門性の高い記事は検索で上位表示されない。読めないから(笑)