サイトアフィリエイトで長期的に結果を出し続ける方法と、短期的に最短で結果を出す方法は違います。
ずっと長くこの市場で勝ち続ける、生き残るためには「現在、稼ぎやすい方法」に最適化しすぎるのではなく、「今後、生き残れる方法」に最適化していく必要があります。
コンテンツSEOという危険な兆候
最近は、ブラックハットSEO、被リンク施策などから、いわゆるコンテンツSEOへのシフトが物凄く急速に進んでいます。 それも極端なほどにその傾向が加速しています。今後、本当に被リンクが全く通用しなくなるかどうか、はわかりません。ただ間違いなく言えるのは、最も危険なのは横並びで「みんながやっているのと同じ方向を向く」ことです。
これだけ、「良質なコンテンツ」といわれるものが過剰供給される時代になると、今後、間違いなくWEBページのコンテンツの価値は急速に下落していくと思っています。どんなに時間をかけて、どんなに(自分では)渾身の記事を作っても、それが全く評価されず、WEB上のゴミのように埋もれてしまう時代が来ます。
いわゆる「良質なコンテンツ」といわれるものの大量供給により、コンテンツ内容はすべて均質化していきます。今はまだ、「同じ内容でも、人より長い文章をかけば評価される」という謎の法則が通用していますが、ユーザーは間違いなくそれを求めていませんので、単に無駄な長文化に舵を切っていると、いずれアルゴリズムの変動などの大きなしっぺ返しで淘汰される時がくると思います。
その他大勢のライバルと同じところを見ていると死ぬ
「本質を見失ってはいけない」「世の中に出回っている”ノウハウ”は全て疑ってかからないといけない」と最近、強く感じています。”ノウハウ化”されてしまったものの大半は、その時点で私は価値がほとんどないと思ってます。
ノウハウ化されたもの、言い換えると「誰がやっても再現性のある作業」で生き残ることは難しいです。
大勢のライバルが見ているのと同じ方向を見ていると、大勢のライバルが潰れたときにそのまま一緒に潰れることになります。株や相場と同じです。同じ方向(コンテンツ至上主義)を向くとしても、みんなが1歩先を見ているなら、自分は2~3歩先を見ていないといけません。
今の大勢の共通認識は、「被リンク時代の終焉」「良いコンテンツを作る時代」の2テーマです。であれば、単にここを見ているだけではダメです。同じところしか見ていないと、また次の時代の到来で、みんなと一緒に右往左往することになります。
この次はどう考えても間違いなく一部ジャンルで「個人が作るテキストコンテンツの過剰供給の時代」がきます。つまり、「一生懸命、ユーザーのためを考えて、しっかり1次ソースや情報を調べて、長くて丁寧な質の高い記事を作っても、それすらも飽和して埋もれてしまう時代」を既に予想して動いていないといけません。
この時代が来るのは、そんなに先のことではありません。専門知識を必要としない浅いジャンル(恋愛など)や、コンテンツ供給が既に過剰なジャンル(キャッシングなど)では、既に発生している現象です。
ますますサイトテーマ、ジャンル選定が大事になる
まず1つ目としては、結局のところ、過剰供給にならないジャンル、分野に根を張ってコンテンツ作成、情報発信を続ける、しかないだろう、ということです。簡単にいうと、「マニアック」で「専門知識が必要」で、「勉強に時間がかかる」フィールドに早く根を張る、ということです。
競合の厳しいジャンルや、あるいはブロガーなどに多くみられる傾向だと思いますが、同じテーマ、ジャンルについて発信する人が大量にいると、どんなに専門性が高くて、どんなにしっかり調べて作りこまれた記事を作っても、そこに価値を残すことが難しくなります。みんな結局、大なり小なり同じようなことを、それもみんな本気で書いているからです。
なので出来るだけ、専門家が少ないジャンル、情報発信者の少ないジャンル、(しかし、検索ニーズが一定数あり、マネタイズがある程度、可能なテーマ)での情報発信が必須になります。 そんなジャンル、テーマが見つかれば苦労しないだろう、と思う方も多いでしょうが、その通りです。そんな理想のジャンルはなかなかありません。
でも、それを死ぬ気で探して見つけた人しか生き残れないと思います。だから100人が挑戦しても、100人が成功することはありえません。100人が本気で努力しても、競争に生き残れるのはせいぜい5人前後。それが競争社会です。全員が努力さえすれば成功できるかのように錯覚させる”ノウハウ”を信じることは危険です。
利幅の大きいところに投資しすぎない
これは私のブログでは結構、常々言ってることですが、「稼ぎやすいジャンル」と誰もが認知しているジャンルだけで勝負するのは危ないと思います。
稼ぎやすいジャンル、というのは、それだけ検索ニーズ、需要が多くて、かつ広告主が広告費の投下に意欲的なジャンル、ということだと思いますが、そういうジャンルは必然的に参入者が増えますので、「長く生き残る」という視点でいえば、それだけハードルが高くなります。
ある程度、利益率の苦しい、簡単にはもうからないジャンルの方が、一度稼げるようになると簡単にライバルに参入はされません。またそれだけ、コンテンツ供給者が少ないフィールドですから、コンテンツの陳腐化、劣化もおさえやすくなります。
アフィリエイトの世界では、よく「3カ月で30万、稼げるようになった」「1年で100万円を超えた」という初心者の声が散見される世界ですが、そういった手法で稼ぎ続けることは不可能です。間違いなく自転車操業になり、どこかで破綻します。なので、私は稼げるようになった期間の短さ、という点には全く魅力を感じていません。
長く時間をかけてマネタイズを必要とするジャンルやサイトほど、参入障壁が高く、寿命が長い。これは商売の鉄則です。
自分にしか作れないコンテンツを追求する
これは敢えて書いてみました。「そんなことが本当に出来るのか?」といえば、正直、出来ないと思います(笑) 完全なオリジナルのコンテンツなんてものが存在するかというと、存在しないと思います。少なくとも、類似のコンテンツ、同じ文脈でのコンテンツ、同じコンセプトのコンテンツはいくらでも乱立します。
しかし、だからといって、オリジナリティに対する努力を放棄していいか、というとそうは思いません。少なくとも、
・ランサーズの外注には作れないコンテンツ
・1年は勉強しないと書けないだろう品質、テーマのコンテンツ
・プログラミングができないと作れないコンテンツ
・かなり低コストでイラストを調達できる人しか作れない漫画コンテンツ
など、少しでもハードルを上げて「他のアフィリエイターに真似できない」とまでは言えないものの、「真似しにくい、真似しても割に合わないと思わせる」コンテンツを作ることはできるはずです。その努力を放棄したら、終わると思っています。
ある程度、今後10年は市場がなくならない、稼ぎ続けることができる、とわかっているジャンルであれば、そのジャンルに特化した専門資格などを取ってしまってもいいと思います。それくらい本気でやらないと、個人では生き残り続けることは難しいかもしれません。
ここで大事になるのが、やはり先ほどの「利益率が良すぎる分野に投資しない」ことです。利益率が高い、簡単に稼げるジャンルであればあるほど、多少ハードルが高くても、ライバルはがんがん算入してきます。だって、コストをかけても十分に割が合うわけですから。
一方で、「この分野に、こんなに手間とコストをかけて、採算とれてるのか?」というようなコンテンツであれば、簡単には真似されません。もちろん利益率は悪くなりますが、それでもアフィリエイトであれば可能だと思います。もともと、極端に利益率が高い商売ですから、敢えて多少不利なところに自分の居場所を作りあげる、というのは有効だと思います。